テーマ:story

冬の朝

何だか静かでハッピーな朝だ。 雨上がりの朝は、気分がいい。 日差しと、空気と、乾き始めた地面全部が優しい気がする。冬の冷たい空気が体に染み込んできて、かすかに体の芯が震えている。 冬なんだ。 そんなことを実感する。 でもそんなことすら気持ちがいい。 良い朝だ。 別に新しいことなどは起こらない。 昨日と同じ場所で同じことをする。 睡眠不…
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静かな朝

朝。 吉田篤弘さんの「針がとぶ」を読みながら電車に揺られ 乗り換え駅の神戸屋でパンを買った。 店員さんはにっこりと微笑んで有難うございます、と言った。 私が出口の自動ドアの前に立つと 「いってらっしゃいませ」 といわれた。 いってらっしゃいって、良い言葉だと思った。 店員さんのとりとめのないよ…
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And more……

書きたい。 書きたいストーリーがたくさんある。 それをうまくまとめて面白く演出する力がないのが悔しい。 面白いのに。 絶対面白いのに。 正直そう思う。でもそれを生かせなくて、四苦八苦して時間だけが過ぎていく。 もっと本を読んで、色々なことを見て、色々書かないと、書けない。 やりたいことはたくさんあるのに。 悔しい。 有意義に時間…
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夏のある日

夏空。 夜、気持ち良さそうに酔っぱらったおじさんがスイカバーを食べながら、微笑みをうかべて歩いていた。 なんだかとても良い、と思った。 そんな日。
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男は猫だった。

腰を痛めたのでここしばらく定期的に整体に通っている。 その帰り、ぶらりとした浅草で猫と靴にであった。 男は人の気配を感じ素早く身をひるがえすと、靴を脱ぎ捨てて身を丸めた。 男は猫だった。 彼はそうして柵の向こう側に逃げ込むと、まるでそこら辺の野良猫のように大人しく座り込んで見せた。 また人になるために、彼には靴が必要だった。…
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男は猫だった。

腰を痛めたのでここしばらく定期的に整体に通っている。 その帰り、ぶらりとした浅草で猫と靴にであった。 男は人の気配を感じ素早く身をひるがえすと、靴を脱ぎ捨てて身を丸めた。 男は猫だった。 彼はそうして柵の向こう側に逃げ込むと、まるでそこら辺の野良猫のように大人しく座り込んで見せた。 また人になるために、彼には靴が…
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少しだけズレた一日の始まり

今朝は何かがずれた朝だ。 まず、携帯のアラームが聞こえなかった。 ついにこの音も聞こえなくなったのか、とどきどきした。10分待ってもう一度聞いてみると、びっくりするぐらいはっきり聞こえた。 念のためもう10分待ってみた。 聞こえなかった。 私がおかしいのか、携帯の方が気まぐれを起こしたのかさっぱり解らない。 そし…
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少しだけ哀しい日

世界が少しだけ哀しく感じる。 それは僕に何かあったわけじゃない。ただ、空が雨と晴れの間で、日曜日の朝は町に人が居ない。だからだと思う。 目の前に座ったハーフの女の子が碧眼で人の数を数えている。 今電車内には十五人ぐらい。 でもさっきから何度も数えては首を傾げている。子供と大人は見える世界が違う何て言うけれど、そのせいかもしれ…
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不機嫌な秋空で

妙に気持ちが静まり返っている。 耳元でがちゃがちゃ鳴っていた音楽も切った。 空は寝起きの不機嫌さを見せて分厚く雲が覆っている。 それでも所々から日が差して、光りの筋が見えた。 綺麗だなぁと、ぼんやりしていた。 ヒトの感情の不機嫌なうねりだって、こんなふうに目を懲らしたらふわっとした綺麗さを見せるのかもしれない。 4時…
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羊の靴下

今日、僕の靴下には羊がいる。 ワンポイントの刺繍で、灰色の靴下の上で、軽快に跳ねている羊がいる。 友人にそれを言ったら、ちょっと笑っていた。 今日も雨だ。 三日雨が続いて、気温も大分下がった。 梅雨みたいな雨だけれど、今日の雨は嫌いじゃないナ、と電車を待ちながらぼんやりとしていたら ぼたり 見事に肥えた特大の雨…
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夕焼け効果

祖父の墓参りも 一泊で行く予定だった川遊びも 風邪ですべてキャンセルした。 家で安静にしてはいても、気持ちはくさくさしていたし 懐かしい顔触れに想いを飛ばしては 寂しくて仕方なかった。 熱も落ち着いて床を離れられたので 夕方に就業ギリギリの病院に向かった。 終わり寸前で、人も少なくすぐに診察してくれて…
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波のように。まだ今日は続く。

賑やかな笑い声が、頭の奥の方に残っている。 オレンジの電球に照らされた顔と 可笑しそうな笑い声が 波の音みたいに、自分を包んでいる感じがする。 退いては寄せて。 今の静けさが際立つけど 楽しさがどこかに残ってるからこそで、 何だか良い感じの落ち着きだ。 多分ちょっとだけ自分は酔ってるのかもしれない。 …
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ある穏やかな昼下がり

数日前。 多分、海外からの旅行の人達だと思う。 金髪白人の男女で大きいカートを引きながら歩いていた。 会話は少なく、日だまりを穏やかにのんびりと。 特に何もない通りで 周りのオフィスの人達を狙っての飯屋がいくつかあるだけの 変哲もない通りで 二人が足を留めた。 それは牛肉だけの飯屋。 どこ産の牛…
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そうだった。

いつもそうだったかも知れない ぼんやりとそんなことを思いながら、目の前を通過していく人々を眺めていた。 いつもこんな感じだった。 自分のことも 話している相手のことも 好きな人も大切な人々も 手を伸ばせば届くか届かないか そのギリギリのところに棒立ちして、眺めている感じ。 自分が面倒なことになっても、巻き込まれても …
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恐ろしくゆっくりな電車で。

うっすらと 青空に雲がかぶっている 何となく、晴れ。 そんな感じの空だ。 連日で にんにく にら 生たまねぎ を繰り返し食べていたせいで、口の中と吐息がびっくりするぐらい不快だ。 深く息を吐くと、複雑な臭いがするに違いない。 おかげで、ここ一週間ほどものすごく汗をかく。 良いことといえばそうだけれど…
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カラフルに。

寒い。 足や指の先々が空気と同調してどんどん熱を逃していく。 なんとなく すれ違ったアフリカ系のチョコレート色の四肢が温かそうだと思った。 もちろん、ダウンにマフラーを身につけている彼等だって 相当寒いのだろうけれど。 あの肌の色を見ると、なぜか温もりを連想して触れてみたくなってしまう。 新年に入って バイト用と…
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ピッタリ

いつも物語は頭の中で勝手に始まる。 そして、 いくつかの場面をすっとばして 勝手に終わる。 僕はすっとばされた事にいらつきながら 必死で穴埋めできる言葉と 頭で動く景色にはまる言葉を探している。 子供達にユニフォームを着せるときも思うけれど 何でもそうだ。 結局 ピッタリと来るものなん…
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夢の垂らした細い糸

誰かが泣いている夢を見た。 自分が目を覚ましたのが分かっても、すぐに目が開けられなかった。 心の中に 「誰か」の哀しさが細い糸のような微かさで残っていて それが なぜかとても大事に思えた。 そっとゆっくり目を開けたら 僕の目からじわじわ涙が湧いてくるのが分かった。 頭の中ではすでに 現実の僕が今日のこと…
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出会って二日で別れの予感

千五百円で へたりとしたバッグを買った。 麻と綿の間みたいな素材で 結構な大きさなのに 裏地すらない。 手口も 生地と同じへたりとしたのが縫い付けてあるだけ。 使いはじめて二日で手口がほつれた。 多分あと数日で 完全にとれると思う。 緑と黄緑とクリーム色の縦縞。 手触りは良好。 補強されて…
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空に向けて

返信のないメールを送ることを止めたのは もう大分前だ。 どこか遠くを向いて過ごしていたあの頃 沢山のものを無くした。 それらを手に入れることはもう出来ないだろう。 それでもこうして秋晴れの空を見ると ふと連ねる言葉を考えている。 届ける気のない 届かない言葉。 元気ですか? 僕…
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咋日の朝のこと。 嗚呼、電車に乗り遅れる 全く そんなふうに内心はぼんやりと でも実際にはものすごい速度で自転車を漕いでいた。 でもその時、 僕の視線はなぜか 上を向いた。 そして曇り空の間を割って 世界が抜けたような青空があった。 秋の冴えた空気と 抜けた青空を見た瞬間に 不思議なく…
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洗濯機に負けた朝

僕の家の洗濯機は、仕上がったあとに高い電子音を出して知らせてくれる。 でも残念なことに、僕には高すぎて聞こえない。 だから、遠くから電源ボタンが元に戻る ポン だとか カチ だとか 日によって聞こえ方は違うのですが そういう跳ね上がる音とか気配が目安になる。 でもそれは当然かなり小さい音なの…
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バルーン

犬の目が笑うのは 遠い日の空を見ていたからだと今なら分かる。 寄りつかない猫を、物珍しく思っていたのだろう。 空を見上げるのだろうか。 最近、空を見上げることが少なくなった。 それでも人よりは多いような気がするけれど 昔は 空ばかり見ていた。 仲間と歩いていても、 机に座っていても、 電車を待っていて…
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雨の日、裸の王様。

空気が確かに秋の匂いがするようになった。 台風が一緒に夏を洗い流したに違いない。 陽射しはまだまだ暑いけど、日陰に入ると十分に涼しい。 空気の騒がしさも消えて、静かだ。 何だか歩いているだけで目の覚めるような すっきりした雰囲気が良い。 季節の変わり目の不安定さがどことなく影を感じさせる。 何よ…
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ある夏休みの会話。

電車を待ってるときのこと。 前に母親と小学4年生と1年生ぐらいの男の子二人の親子が明日の計画を立てていた。 小さい少年は首にかけたお財布をお手玉みたいに放りながら、兄さんとお母さんの会話をきいている。 「じゃあ、学校のプールから帰ってきたら、おもちゃ博物館行って、帰ってきて耳鼻科行って映画見に行こうか。 おもち…
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蜘蛛に会う。

全長イチミリぐらいのちっさい蜘蛛をみた。 バイト先の近くのカフェのテラスで原稿の直しをしていたら、文字の上を赤い点が動いていく。 当然、ちょっと愉快になって、ちょっと驚いて思わず 「ちっさ!」 と一人で感嘆していた。 サイズも見事ながら、色がまた見事で。 赤一色。 てんとう虫よりも鮮やかで、目が覚めるような…
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どこの水かね

良い天気だ。 最近、春だなと思う日が増えてきた気がする。 その度に あ、もう三月なんだっけ。 と確認している。 暖かい日差しに照らされて、暗い色の服ばかりの人混みはちょっと滑稽だ。 春だと言葉も陽気で、やっぱり動物なんだなと実感する。 鼻と目はそれに反抗して、春と戦ってますけど。 いや、負けてますけど(笑) 車…
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溶けた世界と青い空

眼鏡を外して歩いてみる。 0.1ない目の悪い僕は、ぼんやりとした輪郭の中を進んでいる。 それは気持ちの良い世界だ。 何もかもがちょっとだけ溶けだしているみたいで 空気を通して繋がっているような そんな感じ もともと輪郭のない空だけが ぼんやりした世界で はっきりと存在している。 はっきりと 目の覚…
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若年寄

冬の割に空がしっかりと青い。 目が覚めるような、そんな青だ。 年が暮れて年が明けて。 年越しは働いていることが多かったから 家で北島三郎を見たときは なんだかそわそわした。 ぼんやり除夜の鐘特集みたいなのを見ていたら うちの両親は口をそろえて 年寄り臭い!! とバラエティに変えられた。 なるほど。 高校…
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懐かしい陽射し

今日、ゆるゆると地元の駅の階段を上りながら、半透明のトタン屋根から漏れた太陽を見て不意に思った。 あの日と同じ それから我に返った。 あの日、とはどの日のことだろう。 僕は大体、過去を見ながら未来に向かって歩いている。つまりバック走行しているから、思い返す日々は多い。 どれも大切な日々だった。 だから、ふと湧いた…
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